陸別町/ユクエピラチャシ跡をたずねて

1987年(昭和63年)に国の史跡として指定された、陸別町字トマムにあるユクエピラチャシ跡。

チャシ跡は13〜18世紀のアイヌ文化の中でも重要な位置を占めていると考えられている遺跡(砦跡)のことで、道内に約500ヶ所以上が確認されています。
ユクエピラチャシ跡は利別川の右岸、標高23〜250メートル、河床との比高約45メートルの河成段丘上に立地する三郭連結式のチャシ跡で、南北方向に約120メートルと道内でも最大級の大きさを誇りますが、崖面の崩落により遺跡の半分近くが消失してしまいました。
今でも園路手前まで車で入ることが可能で、敷地内には陸別町開拓の祖である関寛斎を顕彰して建立された関寛翁碑もあります。
出土遺物は陸別町公民館や、道の駅りくべつ内にある関寛斎資料館で展示しています。
お近くまでお越しの際はぜひお立ち寄りください。